2023年3月4日土曜日

【伊藤貫の真剣な雑談】第12回 伊藤貫×ジェイソン・モーガン「何故、アメリカ文明からアングロサクソンとキリスト教的な価値観が消えたのか?」[桜R...

とてもまともな話です。アメリカの政治とメディアがどんなに嘘つきで厚顔無恥か、気持ち悪いほどで、それを親分にしてる日本の政権やメディアが呆れるほど自分たちの利益しか考えてないか、これまた気持ち悪いほどなのです。
全然日本のためにはならないのは明らかですねぇ…金のためにこれほど人間が腐るか…日本の戦後のインテリとされる知識人たちも同じ穴の狢って小林秀雄が言ってたのには納得いくこのごろです。こんな大人たちが子供たちを教えてるんだから、日本は今の感じになるのは当たり前なのですね。小室直樹が言った金金金のアノミーの薄っぺらい自己中心の考えしかなのです。嘘をついて感情的に否定するそんな輩が声がデカく捲し立て、噓を吐いて、何が悪いんだと知らんぷり。ひろゆきやイエール成田みたいなレトリックという雄弁がもてはやされ(昔のギリシャも流行ったそうで、ソクラテスはそれを見抜いていました)、真実とは別物なのにみんな持っていかれてしまいます。小林秀雄が言うようにレトリックとはただの説得術で、雄弁なだけで真実とは何の関係もないのです。
大事なことは文章にできないって、遠い昔のギリシャの哲学者のソクラテスプラトン、古事記を37年かけて読み解き復活させた本居宣長の話をしながら小林秀雄は語っていました。釈迦イエスも文字にしないで対話でした。文字にすると固定化し、便宜上みんな同じ。大事なことはなかなか形にならないのです。レトリックという網から水のように空気のようにどんどん零れ落ちていきます。似顔絵でも大事なことはなかなか言葉にしたり説明できないのです。センセーやってみて、身にしみて感じています。自然はホントに複雑に絡み合っていて、実にオカルトで、解らないことのほうが多いのです。知れば知るほど、神秘なのです。僕が何で生まれて来たかさえ解らない有様です。
相手が有って思いやる言葉が出てきて、もののあわれはそこに立ち上がってくるようなのです。その対象を思いやることがもののあわれってことのようなのです。人間が傲慢になると人間が浮き、神様も浮いちゃいます。縄文以来の日本の親和的な、自然と一体になった文明をもっと大事にしようと思うこの頃です。

【追加資料】
【伊藤貫の真剣な雑談】第13回 伊藤貫×ジェイソン・モーガン「伝統的価値規範が消えた中国、それに直面するネオコンと親米保守の不道徳」[桜R5/4/1]