2024年4月7日日曜日

養老孟司 ラジオ講座

今の世界と自分を考える時、養老孟司さんの話は基本(デフォルト)として頭というか体というか…に置いておいた方が良いと思う。
日本が都市化というかグローバル化しているのは、子供という自然が減っているということに表れている。フランスの社会人類学エマニュエル・トッドが出生率からかなり正確に世界の隆盛や衰退が見えるということと繋がってくる。
日本は出生率が2倍以下に下がってる…父母2人で子供2人産んでバランスが取れるってことだ。エマニュエル・トッドがソ連崩壊を予測できたのは、ソ連が出生率が下がっていくのを観てそう予想したのだった。ソ連共産党はロシア正教という権威を蔑ろにしていたが(共産党にとって宗教は麻薬ってな訳です。かつて日本共産党も天皇はいらないってことでした…)、プーチンはかつてグローバリズムのグローバリスト達にボロボロにされたゴルバチョフ時代・エリチン時代を観て、ロシア正教という民衆にとっての権威を恢復し大事にし、かつてのロシアのナショナリズムを取り戻そうとしている。格差を広げ奴隷労働が必要なグローバリズムを排除しながらその結果、出生率も上がって来てる。プーチンはロシアを安定させて来たのだ。
おそらく日本政府も日本国民に投資すれば、婚姻率出産率も上がってくると思われます。
それにもかかわらず、未だにNATOの欧米連中はロシアに圧力を掛け、今回のウクライナ侵攻を誘発させて、俺たちの民主主義と自由の方が上、ロシアは侵略した…なんて嘯(うそぶ)いてる困ったちゃん。それぞれの社会が違うんだってことなんて、一向にお構いなし。

都市化やグローバル化っていうのは、人間が自分で意識でコントロールしたいと…出来ると思っている世界なので、お金で何でもできると思う世界だ。言葉を変えると…金持ちは成功者で勝ち組で偉いって世界な訳です。正に権力の世界な訳で、権威(自然)さえも利用するものだの世界です。一神教の…他の宗教は融合なんて以ての外で悪魔や猿なので壊滅すべきだという大陸的残虐性ですね。

これは宮崎駿の漫画版『風の谷のナウシカ』に最後方にに出てくる、すべてがコントロールされ一見「安らかで平和な」世界なのですが、そのシステム化されコントロールされた世界をナウシカは、当然最後に破壊したのでした。