2023年4月16日日曜日

猶太陰謀論を語る 吉岡さんと雑談 01

日本のユダヤ教徒吉岡孝浩さんの話がとても面白い。
日本人は性善説で動くが、人間としてはとても良いけど、これが二枚舌三枚舌の世界の外交や軍事にはかなり頓珍漢になっておバカをやってしまうようなのだ。日本を大切に思うなら、いろんな民族とネットワークを作り、情報を得た上で押したり引いたり出来る政治が出てくるべきだと考えさせられる話。しかもほとんどの日本の政治家は経済音痴…デフレ時の積極財政を進めた達磨宰相高橋是清みたいにやって欲しいなぁ…。

【参考資料】
ユダヤ=グローバリスト? 吉岡さんと雑談02
アルメニア人、パールシー、マロン派...吉岡さんと雑談03
「右下」の政治家を育てたい! 吉岡さんと雑談04

特番『茂木先生に訊く!性悪説と性善説、戦争と平和の世界史~日本人が学ぶべきリアリズム~ゲスト:予備校世界史講師 ユーチューバー 茂木誠氏

イスラエルから見たネ◯コンの正体/吉岡孝浩さんに聞く01
イスラエルから見たウクライナvsロシア/吉岡孝浩さんに聞く02
イランの勢力拡大、漁夫の利のトルコ/吉岡孝浩さんに聞く03
イギリスは信用できるか?/吉岡孝浩さんに聞く04

2023年4月12日水曜日

ウクライナ戦争3カ月の現状分析/山中泉さんにきく01

もう飽きてきた政治だけど…政治ってやっぱり何だかんだって言ってもエマニュエル・トッドやミアシャイマーなどのリアリストが的確で相応しいようだ。

プーチンはリアリストで、政治家らしい政治家というわけだ。SDGなどと言ってる環境左派の理想主義ってゴルバチョフなどの旧共産党勢力ということらしい。グレタちゃんの正義ヒステリーにみんな持っていかれ、地球が壊れるって叫ぶ(自然と言いながら実はキリスト教の人間中心主義で、人間は自然に責任があるっていう道徳観)
それを利用し続けたのは…プーチン。今やドイツにルーブル建てでロシアの天然ガスを買わせてルーブルの価値は落ちるどころか上がっている…。買わないとロシア制裁って表向きは叫んでるEU諸国は持たないってカラクリだ。ロシアは天然ガス・石油だけじゃなく、金属・穀物なども輸出できる自給力の強い国家で、なかなか潰れないと思う。ウクライナにもし核を使っても、NATOは反撃しないって言ってるようだ。
それにアメリカのロッキード社、ボーイング社、レイセオン・テクノロジーズ社といった巨大兵器メーカーなどの軍産複合体、グローバル資本は戦争ば長引けば長引くほど儲けてるってことだけど、長期化すれば原材料が足りなくなるってことがあるので、ロシアと中国は有利になってくる…。
インドもロシア側に付きアメリカを離れたようで、中国を抑え込もうとするアメリカには痛手で、アメリカの影響力が弱まっているのが現状らしい。
トッド先生が言ってたけど、欧米の特にイギリス・アメリカのロシア嫌いの原因は人種問題…アングロサクソン・アメリカの欧米白人達は見た目も同じ白人のロシア人達が自分たちと同じ自由民主主義じゃなく、独裁的民主主義であることが許し難いらしい。制度としての自由民主主義と生活の考え方としての平等を重んじる自由民主主義って違うっていうのは面白い。
アメリカの今は格差がとんでもなく広がり少数の人間がアメリカを支配する自由寡頭政治
ロシアは各階級の交流があり、都市に暮らす上流階級はむしろ少数派で、少数派を保護しない独裁主義的な民主国家
…ということらしい。

【参考資料】
世界の新たな構造 ~The new structure of the world~ エマニュエル・トッド
【ICF2022】プレセッション:我々はどこから来て、今どこにいるのか? エマニュエル・トッド
2013年12月02日 エマニュエル・トッド(人類学):グローバル化の文化人類学国際シンポジウム「グローバル資本主義を超えて」
2023.02.23 ミアシャイマー教授インタビュー完全版 ウクライナ戦争の状況や見通し、米外交政策などについて  ※伊藤貫氏や中野剛志氏もたびたび引用する国際政治学者
ミアシャイマー教授が解説 ネオリアリズムとは?理論とは?理論の限界とは?お薦めの本は? 
権威の無い無政府の国際機関の中では、パワーオブバランスの中で生き残るための競争が始まるので、みんなゴジラにならなければならないっていう感じ。日本もその中で自律的になるには核兵器は必需品って訳か…。他の平和に至る智恵は無いものか…。

ミアシャイマー教授のお薦めの本は?→
■トマス・ホッブズ『リヴァイアサン
■ミアシャイマー大国政治の悲劇

2023年4月8日土曜日

2階から降り損ねた芥川/浜崎洋介さんに聞く02

日本の明治以降の近代化、未だに続いてる西洋圧力に対処し、折り合いを付ける観念としての外的自己」を上辺だけでも身に着けようとした日本人…。しかししっくりくるなぁって思う体を介した内的自己未だに対処しきれないでその間で分裂気味…。実際は…何でも多神教の神々の中に飲み込んでしまう個人主義にならない泥沼の吹き溜まりの土着化日本化社会が続いているって訳だ。
仏教も土着化日本化され、みんな「仏性」があるので性善説化し、悪人正機説にもなる。遠藤周作の『深い河の主人公はクリスチャンの日本人青年だが、西欧社会に馴染めず、かと言って日本社会にも戻らず、最後はガンジス川のほとりで火葬のお手伝いをしてるってことになる。

日本はでもやっぱり基本的に好きだけど、山本七平河合隼雄が指摘してるように、日本人は助け合いする時はめちゃイイけど、集団的同調圧力が働く時は悪いところが出て、虐めが起こり易くなる。
日本の軍隊では理由のない毎日のビンタ…僕が高校生の時までこのビンタは学校に残っていた。『巨人の星』の星飛雄馬も父ちゃんからビンタされていた。水木しげるの軍隊物や原一男監督『ゆきゆきて、神軍』もその日本人の虐めの内実を物語っていた。
僕も虐められたこともあるけど、しかししかし思い出すと子供の頃によそ者が他から入って来た時には無自覚に虐めに加担したこともあったので、よっぽど気を付けなければそうなってしまうようなのだそれに、まあ戦争になったら、同じことが起こるんだろうなぁと思うけど…だから先日亡くなられた戦争体験者の畑正憲さんが言うように戦争が起こらないように知恵を絞らないと…。コロナでもバイト先でも感じたけど、日本人がどうなるか大体想像できるし、パワハラモラハラの嫌な思いをしたくないからねぇ…。

これは僕の甘い希望でしかないけど…過酷な競争の中で他者をお思いやるもののあわれを持った日本人大谷翔平や小平菜緒や井上尚弥など個人としての日本人のイイところを体現し世界に知らしめているので、それはとても日本人の大切なものを見せてくれてるし、捨てたもんじゃないって思えるし、そんな世界になってほしい。アニメーションも漫画も過酷な中頑張ってるし、世界はその凄さに気づき始めてる。もののあわれが世界に共感してもらえたら、少しは平和になるかな?

【参考資料】
[ ユングの心理学 ] 河合隼雄
夏目漱石私の個人主義』『現代日本の開化

2023年4月3日月曜日

肉体喪失の敗戦後日本と三島由紀夫/浜崎洋介さんに聞く05

三島由紀夫は『金閣寺』『仮面の告白』や「(げき)」ぐらいしかまともに読んだことないが、ずっと気になっていたし、僕の理解じゃもやもやだった人だ。一体どういうことなんだろうと思って橋本治(『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』)小室直樹(『三島由紀夫が復活する』)などの評論を読んでもしっくりこなかったので、もやもやの中で決めつけたくなかったので当然もやもやのままだった…。一神教的で、観念の人だし、家に張りぼてなアポロン像を置たり映画に出て日本刀を持って臭い芝居をする変な人で、端正な字を書く人とは思っていた…。
今回はかなりしっくり来たし、腑に落ちた。

そして先週の矢部浩之(ナインティナイン)&マツコ・デラックスと共に、ゲストがアウトなトークを展開するトークバラエティーアウト×デラックス2023 マスクとアウトは個人の判断に任せまSPに出演していたイエール成田(成田悠輔)さんを観て解った。イエール成田さんが肉体を使って、自分の肉体を取り戻し表情が生き生きしてた姿を観て、成田さんもこの病だったんだと思った時、ちょっと可哀そうな人だったんだと思えたし、嬉しかった。
イエール成田さんが何にでもタバスコを掛けて、自分の肉体に刺激を与え続けてた理由もわかったし、アウト×デラックスが愛ある番組だと改めて気づいたのでした。

【参考】
三島由紀夫/なぜ、死んで見せねばならなかったのか浜崎洋介著
三島由紀夫に「嫌い」と言われ、太宰治が「笑った」訳~対極にいるように見える2人の文豪の共通点 三宅 香帆 : 文筆家