三島由紀夫は『金閣寺』『仮面の告白』や「檄(げき)」ぐらいしかまともに読んだことないが、ずっと気になっていたし、僕の理解じゃもやもやだった人だ。一体どういうことなんだろうと思って橋本治(『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』)や小室直樹(『三島由紀夫が復活する』)などの評論を読んでもしっくりこなかったので、もやもやの中で決めつけたくなかったので当然もやもやのままだった…。一神教的で、観念の人だし、家に張りぼてなアポロン像を置たり映画に出て日本刀を持って臭い芝居をする変な人で、端正な字を書く人とは思っていた…。
今回はかなりしっくり来たし、腑に落ちた。
そして先週の矢部浩之(ナインティナイン)&マツコ・デラックスと共に、ゲストがアウトなトークを展開するトークバラエティー『アウト×デラックス2023 マスクとアウトは個人の判断に任せまSP』に出演していたイエール成田(成田悠輔)さんを観て解った。イエール成田さんが肉体を使って、自分の肉体を取り戻し表情が生き生きしてた姿を観て、成田さんもこの病だったんだと思った時、ちょっと可哀そうな人だったんだと思えたし、嬉しかった。
イエール成田さんが何にでもタバスコを掛けて、自分の肉体に刺激を与え続けてた理由もわかったし、アウト×デラックスが愛ある番組だと改めて気づいたのでした。
【参考】
■『三島由紀夫/なぜ、死んで見せねばならなかったのか』浜崎洋介著
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