2023年4月8日土曜日

2階から降り損ねた芥川/浜崎洋介さんに聞く02

日本の明治以降の近代化、未だに続いてる西洋圧力に対処し、折り合いを付ける観念としての外的自己」を上辺だけでも身に着けようとした日本人…。しかししっくりくるなぁって思う体を介した内的自己未だに対処しきれないでその間で分裂気味…。実際は…何でも多神教の神々の中に飲み込んでしまう個人主義にならない泥沼の吹き溜まりの土着化日本化社会が続いているって訳だ。
仏教も土着化日本化され、みんな「仏性」があるので性善説化し、悪人正機説にもなる。遠藤周作の『深い河の主人公はクリスチャンの日本人青年だが、西欧社会に馴染めず、かと言って日本社会にも戻らず、最後はガンジス川のほとりで火葬のお手伝いをしてるってことになる。

日本はでもやっぱり基本的に好きだけど、山本七平河合隼雄が指摘してるように、日本人は助け合いする時はめちゃイイけど、集団的同調圧力が働く時は悪いところが出て、虐めが起こり易くなる。
日本の軍隊では理由のない毎日のビンタ…僕が高校生の時までこのビンタは学校に残っていた。『巨人の星』の星飛雄馬も父ちゃんからビンタされていた。水木しげるの軍隊物や原一男監督『ゆきゆきて、神軍』もその日本人の虐めの内実を物語っていた。
僕も虐められたこともあるけど、しかししかし思い出すと子供の頃によそ者が他から入って来た時には無自覚に虐めに加担したこともあったので、よっぽど気を付けなければそうなってしまうようなのだそれに、まあ戦争になったら、同じことが起こるんだろうなぁと思うけど…だから先日亡くなられた戦争体験者の畑正憲さんが言うように戦争が起こらないように知恵を絞らないと…。コロナでもバイト先でも感じたけど、日本人がどうなるか大体想像できるし、パワハラモラハラの嫌な思いをしたくないからねぇ…。

これは僕の甘い希望でしかないけど…過酷な競争の中で他者をお思いやるもののあわれを持った日本人大谷翔平や小平菜緒や井上尚弥など個人としての日本人のイイところを体現し世界に知らしめているので、それはとても日本人の大切なものを見せてくれてるし、捨てたもんじゃないって思えるし、そんな世界になってほしい。アニメーションも漫画も過酷な中頑張ってるし、世界はその凄さに気づき始めてる。もののあわれが世界に共感してもらえたら、少しは平和になるかな?

【参考資料】
[ ユングの心理学 ] 河合隼雄
夏目漱石私の個人主義』『現代日本の開化

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