経済を勉強してると、そのベースに自然環境が密接に関係してることがわかる。人間と文明が「水」の存在と大きく関係してるし、現在は、木綿の服一つにしても、食料にしても、建築資材にしても、いまここにある身近なものが世界の環境破壊と繋がっていることもあることを想像しなければならない時代になっている。
日本は災害大国で、災害対策を怠るととんでもない事になることは東日本大震災や先日の千葉県災害を見ても解る。世界一の資産国の日本は、今災害対策に予算が組めるのに怠っている。自国通貨だけでお金を発行して国家予算を組める現在の日本政府は、100年後を想定見据えて、防災・災害対策に時間と労力を使ってくれる人たちに投資することで内需を増やし、国が借金を増やし続けてもインフレにならなかった20年に学んだ成果を活かし、デフレから脱却できることを自覚してほしい。今回の千葉の災害を見ると、自家発電や蓄電システムなどを地域地域で整備することも、国家が考えてもいいかなと思いました。
参考図書:
■本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー (PHP新書 546) 新書 – 2008/9/13 養老 孟司 × 竹村 公太郎
※内容紹介
「(すべては情報という)社会でおそらくいちばん忘れられそうなこと、それはモノである。モノとカタカナで書くのは、私の場合には、ある対象があって、それが五感のすべてで捉えられる、という定義になる。……私は日本人で、人間を中心に考えるから、ヒトから見たモノ、それで社会を論じたい。以前からそう思っていた(養老孟司氏のまえがきより)」。
このような立脚点から養老氏が知見を論じ合うのは、ダム行政に手腕を発揮し、また地形やデータから日本文明の歴史を解き明かしてきた元国土交通省河川局長。石油高騰、温暖化、食料・水不足、少子化などの問題の本質に迫る。
「日本人は既に一度エネルギー枯渇を経験している」「温暖化対策に金をかけるな」「小さいことが好きな日本は世界の見本になり得る」、さらに「自殺する人は傲慢」という卓見まで。戦う農業経済学者・神門善久との鼎談「日本の農業・本当の問題」も掲載。ものの見方、日本の見方を変える一冊。
※内容紹介
生物学者・岸由二は三浦半島の小網代や、都市河川である鶴見川の環境保全活動に尽力し確かな成果を挙げてきた。小網代とは、源流から海までまるごと自然のままで残っている、全国的にも稀有な流域である。
岸と解剖学者養老孟司は、本書で共に小網代を訪れた後、「流域思考」を提唱する。大地は大小の流域によってジグソーパズルのように構成されている。
自分の暮らす流域のかたちを把握することができれば、他の流域についての理解も可能になり、ひいては地球環境に対するリアルな認識が生まれる。
また、葉のつき方、木の並び方などの自然のありさまは、種の生存にまつわる問題の「解」をあらわすものだ。流域を歩き、「解」を見つめよ。そうすれば、地球の中に暮らす人間が持つ「まともな感覚」が得られるはずだ――。後半では元国土交通省河川局長の竹村公太郎も参加。行政者の視点と志を述べる。
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