2022年1月18日火曜日

ミヒャエル・エンデ著『モモ』


 遥か昔に読んだミヒャエル・エンデ著『モモ』を今日再び読了。お金と時間といのちの関係を再び味わう。僕は娘の名前は桃(モモ)。妻が女の子だったら自分が名前を付けると言って、自分の練馬の富士見台の家にあった桃の木から付けた名前だが、ぼくはずっとミヒャエル・エンデのモモと思ってきた。

マイスターホラからみんなそれぞれに送られてくる美しい時間の花…を十分味わうことなく何もかもが空しくなり、お金を効率よく稼ぐことにばかり躍起になってる人たちは、ちょっとしたことでイライラ。よくスーパーマーケットのレジとか朝の駅のラッシュ時のホームとか…いたるところで見かける光景だ。

自分の時間を灰色の男たちに奪われてしまい、お金のために奴隷のように働かされ、忙しい暇がないといろいろ切り捨てて、競争のうちに劣等感に苛まれ、挙句に他人と比較して羨み嫉み、そのうちダメ人間や稼ぎの悪い奴や面倒くさいとか自分にとって迷惑だとか邪魔ものだとか言って責めたり指を差したりして蔑み自己責任だとか言って咎めるだけ咎め、家事を金にならないと言って軽く見たりバカにしたりで…。知らず知らずのうちに仲間を仲間とも思わなくなり切り捨て、突然何もかもが空しくなり、仕舞いには何にも感じなくなってしまう…。何か見たことがある風景。

灰色の男たちは、世界を奴隷化し世界の富を吸い上げるグローバル資本のようだ。

ミヒャエル・エンデ『モモ』あらすじと魅力|時間どろぼうの世界とは?

|松岡正剛の千夜千冊  『モモ』ミヒャエル・エンデ 2010年8月13日 137 夜 交貨篇    ※『モモ』の時間を貨幣と読み解いて、エンデの貨幣観に迫っているのが面白い。ミヒャエル・エンデは、お金って何だろうと考えた人でもあった。

100分de名著 ミヒャエル・エンデ“モモ” 僕の好きなノンちゃんが朗読してくれてます(^_-)-☆  (1)「モモは心の中にいる!」

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