2020年8月31日月曜日

2018.4.30「正しいベーシックインカム(2)」大西つねきの週刊動画コラムvol.24


ベーシックインカムってどんな効果や、どんなやり方をしたら日本社会が持続可能な社会の中でよくなって行くのだろう…ってわけで、大西さんの具体的なビジョンを聞いてみよう。

※【参考】社会保障を維持しながら、ベーシックインカムを実施するやり方→ベーシックインカム第5回「導入方法について」

【悪いベーシックインカムの例】
ベーシックインカムは、元々は新自由主義の祖たるミルトン・フリードマンが言い出した政策なのですが、簡単に書くと「小さな政府」における社会保障ということです。一緒に学んだ宇沢弘文さんが、ほんとに嫌な奴だったと述懐していた狡すっからい男ミルトン・フリードマン。
このベーシックインカムとはもともとグローバル企業が自分たちのやりたい放題の「自由」を維持したいため…政府=国民の代表の介入を極力させずに…というか政府をも利用しながら、民主主義など無視して僕たちを奴隷化する悪い考え方だったのですが…つまり…

既存の公的年金、失業手当、生活保護、公的医療保険等、社会保障の制度は全て廃止。そんなグローバル企業の下、人間を奴隷化する考えを平気で嘯く輩。この考えをアメリカで学んだ竹中平蔵も同じ穴のムジナ、「お前も悪じゃのうWWW」の政商越後屋=パソナの社長…そんなほんとに嫌な連中が牛耳ろうとし考え出したベーシックインカムなのですが…。
その嫌な男フリードマンが考えたそのベーシックインカムの内容とは…高所得者層から低所得者層へ所得を機械的に渡し、生き延びるために必要な最低限の所得を保障する。結果的に、社会保障支出が「削減」できる。狡すっからいでしょ?
低所得者層は、受け取る所得税(ベーシックインカム)で日常生活はもちろん、医療、将来の保証等を全て賄い、政府はそれ以上の面倒を一切見ません。
ベーシックインカムだけでは、非常事態(事故による負傷や重病等)に対処できない?そんなものは、自己責任。しかも、高所得者から低所得者に機械的に所得が分配されるため、生活保護の不正受給といった問題も出ないって寸法。低所得者層は、所得税を払うのではなく「貰う」ことになるため、負の所得税と呼ばれたりもする。ほんとに人間を分断し競争させバラバラにし統治する権力者の手法…同じ働くものを仲間だと思わない、見栄っ張りの、いつどうなるかわからない上っ面の社会的自我でガツガツしてる利己主義たち…。

※参考動画  竹中平蔵はなぜ「ベーシック・インカム」を言い出したのか? [三橋TV第298回] 三橋貴明・saya

【金融資本主義とキリスト教プロテスタンティズム】
やっぱりキリスト教のプロテスタンティズムと、日本人の宗教観とは一線を画するなぁ…。資本主義(プロテスタンティズム)の人間観はやっぱりおかしい…。『モモ』『自由の牢獄』など書いてミヒャエル・エンデが反抗したのもわかるような気がする…。


※参考図書 
■安富歩著『生きるための経済NHK出版刊 

内容説明
ラファルグ、ラッセル、ケインズ、ヴェブレン、そして水木しげる。「怠ける権利」の思想史をひもときながら、過労死を生み出す「自発的隷従」を克服する“処方箋”を提示する!
目次
第1章 「怠ける権利」とは何か
第2章 わが孫たちの経済的可能性?―ケインズの予言はなぜ外れたのか
第3章 勤勉―死に至る病
第4章 「奴隷の国家」がやってきた
第5章 「社畜」の誕生―「包摂型社会」のゆらぎのなかで
第6章 「棄民の国家」の方へ―「失われた一〇年」に起こったこと
第7章 「純ちゃん」と「晋ちゃん」―「棄民の国家」の完成
第8章 子どもと若者に「怠ける権利」を!
第9章 ベーシックインカムと「怠ける権利」
第10章 「なまけ者になりなさい」

著者等紹介
小谷敏[コタニサトシ]
1956年鳥取県生まれ。大妻女子大学人間関係学部教授。専門は現代文化論

0 件のコメント: