2023年1月10日火曜日

日本から見たサピエンス全史#5◉田中英道◉縄文時代の日本は世界最初の文明国家だった!

日本語のルーツは縄文人の無文字の言葉。文字以前の発する言葉や行為が先なのだ。文字にすると固定されてしまい、誤解を生む種を作ってしまうのを畏れたようだ。ケルトやアボリジニやアフリカや縄文(原日本人)やアイヌ(11世紀に日本に移住した民族)も無文字で口承だったし、目に見えないものの方に大事なものがあったのだ。そんな無文字社会には豊かな文化文明があった。はじめに文字なんてないのだ。日本語は縄文人が基礎を作ったのは明らかだ。
紛争死史観の大陸中国から漢字を取り入れた際も、その日本語の核心や魂を失わず、訓読み・仮名・カタカナを作り出し上手く融合し、日本の文字を作って日本を守った。律令国家として自立し、『古事記』『日本書紀』を編纂した。

養老孟司先生もよく言うが、言葉や情報は命の流れを切ってしまい固定する行為だということだ。食道・胃・腸…みんな繋がって連絡しあって動いているので、どこから胃だとか腸だとかはっきりしてるわけではない。日本人は流れを流れとして無常なものとして捉えたいと考える。これは日本人の美学であり、生きとし生けるものや生命への畏怖の念なのだ。
狩猟社会の縄文人は特にそうなのだ。
都市は脳化社会で、情報という人工化・固定化したものを重宝がる。流れるものを見えなくし隠して生きている。固定した答えを覚えた人間が、エリートサイコパスになっていく…。
言葉は平たく言うと、みんな同じってことだ。ふわふわして流れるものをピンで留めて、ほらこれがそれだよって吊るし上げ掬い取る。掬い取った先から零れてるのに、それはもう過去のものなのに、いかにもそれっぽく見せる。しかしそれには畏怖の念がない、みんな一つ一つ一人一人違うのに便利なツールとして同じだと言う、命そのままじゃない。はじめに言葉なんて無い。

現代に生きて縄文土器を再現し作ってる人が面白いことを言ってた。縄文土器の文様は意味など考えず、楽しく作っているうちそうなっちゃった…魂を遊ばせる感じ浮遊するって命そのものじゃない?

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