芸術も含め統合的な人間の精神文化についての田中先生の話は、刺激的だし腑に落ちます。人間だけのフィクションやグローバリズムや革命の話になってないで、自然という地域に根差したものの考え方やり方~土着のナショナリズム・共同体の大切さや強さを説いてます。
※田中先生の話にも出てきたヒレア・ベロックBelloc,Joseph ですが、 彼は資本主義も社会主義も人間性の根本である自由を奪い、人間を隷属状態につなぐものだという本質を見抜いていたようです。この一世紀の歴史を見れば、ソ連型社会主義は崩壊し、資本主義への疑問と懸念を深める事態が進行し、さらに80年代以降民営化や規制緩和を進め投資をキーワードとする新自由主義が登場して、世界の様々な地域で格差や貧困を拡大させている現実は、ベロックの洞察の正しさを裏付けてます。
ベロックは、人間が人間本来の自由を獲得できるのは第三の道、「私有財産分配主義、あるいは分産主義」(Distributism)であると主張。少数の資本家のために働くのでもなく、社会主義的な社会で“国家畜”として官僚のために働くのでもない、まさに自分自身のために働く社会の実現を目指して、全員が生産手段を所有する自由人たるべきだと主張したのでした。※参考図書→■『ユダヤ人―なぜ、摩擦が生まれるのか』“ The Jews ” (1922年)
【参考資料】
■日本から見たサピエンス全史#4◉田中英道◉古墳時代 日本に渡来したユダヤ人。埴輪・天皇・国家という名の家族。
※日本の古墳時代(3世紀〜7世紀)、中国の弓月国から百済を経由してやって来た渡来人~秦氏という氏族は、ユダヤ人(景教・ネストリウス派)。弓月君の子孫は葛野秦氏などを中心に各地の秦氏の流れへと繋がる。天皇家に協力して朝廷の設立や山城国等の開発などに大きく貢献したとされている。職能集団でもある彼らは聖徳太子を助け、大仏を建立し、道鏡の企みから天皇を守り、世界に類を見ない「天皇」という存在の重要さありがたさを知ったのです。このお話は「日本ユダヤ同祖論」ではありません。渡来人の中にユダヤ人がいて、影響力を及ぼした時代があるのではないか?という歴史的検証であり、外国の血・民族を同化する力が、古来より日本にはあるのではないか?という考察になってます。
日本は大陸の紛争死史観に染まらない、あるいは日本の共同体に同化させるだけの魅力を感じさせたり、あるいは大陸の策略を跳ね返す日本人の精神史…。
■日本から見たサピエンス全史#11◉田中英道◉日本に渡来したユダヤ人は日本文化に同化した(日ユ同祖論ではありません!)
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