今、大石久和『国土学が解き明かす日本の再興』を読んでる。この先生は真面(まとも)だ。経世済民も渋沢栄一や高橋是清のように解ってる。
大石先生によると…日本列島は独特の自然環境に暮らして、先人たちはそれに合わせて工夫して生きて、日本の暮らし易い環境を作ってきてくれた。
近江商人の三方良しの考え方もその一つだ。日本の起伏が激しく4つに分かれる島国という国土を繋ぐ交通網もそう、河川や水田など治水もそう。
その自然のリアルさが、新自由主義の経済になった頃から、株主優先の人工的都市的(脳化)世界だけが優先されるようになってしまい、災害や緊急事態を勘定に入れない、効率化優先のケチケチ日本社会にしてしまったようだ。
大石久和先生が言う、紛争死史観(ヨーロッパや中国)と災害死史観(日本)って面白い。日本は自然災害で多くの愛する人の死を経験してきた。日本人はだから、自然を恨まない、恨みようがないので受け入れざるを得ない。一方、ヨーロッパや中国の紛争死史観はこの恨み果たさざるを得ないってなる。日本では、人を恨めば穴二つ(>_<)
0 件のコメント:
コメントを投稿